そうだ、映画を見よう。

映画見始めました/鑑賞備忘録

ガタカ

ガタカ??MAXのtacataなら聞いた事あるけど…?

 


MAX / ニューシングル「Tacata'」MV - YouTube

 

 

ガタカ [Blu-ray]

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宇宙局を有するガタカ社の中で、エリートだけが選ばれる職種「宇宙飛行士」。子どもの頃から宇宙飛行士になる夢を持つ"ジェローム"は宇宙飛行士に選ばれたのだ。

ジェロームには才能があり飛行士となる資格を十分に兼ね備えている人材だ。

そう、不適正者の"自分"とは違って…

 

 

遺伝子操作で生まれてくる子どもが主流の時代、”神の子”としてーー人の手を介在せずーー生まれたヴィンセント。遺伝子操作を行わずして誕生した子どもは優勢な遺伝子を持たず、何かしらの障害があることが多い。彼らは不適正者とよばれた。

この世界での階級は遺伝子の優秀さで決められるのだ。

ヴィンセントは心臓が弱く寿命が短いと、生まれる前から診断されていた。

弟のアントンは遺伝子操作を施されたため兄のヴィンセントよりも優れていた。

 

宇宙飛行士になる夢を持ったヴィンセントだったが、飛行士になるには適性者という資格が必要である。両親は叶わぬ夢を見る息子に「可能性はない」と言い切る。

事実、勉強して運動をして体力をつけても、DNA検査が何よりも重要視されるのだからヴィンセントがテストに合格することはなかった。

 

家を出たヴィンセントは清掃員として、憧れのガタカ社へやってきた。夢を捨てきれないヴィンセントだったがある噂を耳にする。優秀な遺伝子を受け取ることができるという話であった。

業者を介して出会った優秀な遺伝子の持ち主"ジェローム"は、水泳選手としての未来を約束されていたが事故によって下半身不随となった男だった。

ヴィンセントはジェロームと契約し、ジェロームの生活を保証することを条件に

ジェロームの血や指紋など彼になりきる全てを受け取るのだった。

 

 

 

 

まず…tacataと間違えてたのは本当なのですm( __ __ )m

同じ時期に知ったもんでして、ごっちゃになっていましたw自分でもびっくり。

 

 

↓ネタバレ含む

 

 

SF映画という括りなのでしょうが、ヒューマンドラマ的な面の方が押し出されていました。

ジェロームとして生きるヴィンセント。優秀な遺伝子を借りることで夢が叶ったですが、自分として生きられない辛さってどうなんでしょうか。誰も自分の本当の姿は知らない…本当は不適正者で訓練もやっとの思いで乗り切っている状態を見ると辛かったです。でもジェロームとして生きることで夢が叶えられたのも事実。

努力が実らない世界って救いがないですよね。

 

一方ジェロームは優秀な遺伝子も持って生まれて何不自由ないのでは…と思いますが、彼にも悩むところがあるのです。

昔の水泳の大会、1番をとれる素質を持っていながら2番になったジェローム。周りからの期待され続けるのに耐えられなかった彼は、自ら事故を起こします。死ぬ気でやったその事故も下半身不随という結果だけが残り、生きる意味を失います。

そんな中で出会った熱い意思を持つヴィンセント。自分の限界を超えようとする彼に、ジェロームは命を掛けるのでした。

ヴィンセントが弱気になった時に叱咤するのも、彼なら自分の素質を生かしてくれると信じたからなのでしょう。

 

そしてヴィンセントの同僚、ガタカ社のアイリーン。彼女も心臓に病気を抱えています。ガタカ社で起こった殺人事件によりヴィンセントに容疑が掛かり、不適正者だと気づいても彼を責めることはなかった。

まだ不適正者と気づいてない頃からヴィンセントもアイリーンもお互い惹かれあい、男女の付き合いをするんですが

チューとかしてもしアイリーンが唾液のDNAとかしたらばれるんじゃ…と気が気じゃなかったです。そんな悪い人じゃなくて良かった。

 

弟のアントンも最初だけじゃなく絡んできてびっくりでした。兄を売らなかったのはやっぱり家族だからなのか。

あとあの医師ですね。あの医師はいつからヴィンセントの身分詐称に気づいていたんだろう?最初の尿検査でもしっかりブツを確認してるし誤摩化しようのないような…

いつ気づいていたとしても素敵ですけどね!

 

飛行士として土星へ向かったとき、ヴィンセントは既に寿命の年を超えているのでした。本当に不可能を可能に変えたのです。

ジェローム土星へ発つ彼に、一生分の自分の証を残し

彼もまた旅に発つのでした…。

 

 

97年公開の映画ということでしたが古さをあまり感じさせない作品でした。派手ではないけど心に残る素敵な映画です。